山陽小野田市立図書館

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2017年11月

アサギマダラの産卵(竜王山)

アサギマダラ産卵

4~5令

竜王山でアサギマダラが産卵―2017年10月10日撮影

竜王山でアサギマダラの産卵に遭遇し、追跡調査しています。驚きの出来事です。

 10月10日、竜王山に自生するイケマ(ガガイモ科)に産卵するアサギマダラに出会いました。
イケマはアサギマダラの幼虫の食草です。アサギマダラはキジョランやイケマなどに産卵します。
現在はその卵から幼虫に4令・5令くらいになっています。

 卵は約10日で幼虫となり、約20日後、脱皮を繰り返し5令になり蛹になります。
その後、約20日で羽化すると言われています。
 竜王山では蛹までなり、11月下旬ごろ羽化になりますが、気温が下がるので、
自然界では羽化が困難かもしれません。
 蛹が確認出来ましたら、保温して羽化を試みるつもりです。

 竜王山は渡りの中継地だと思っていましたが、産卵まであるとは思ってもいなかったことです。
アサギマダラが飛来する個体はめっきり少なくなりましたが、次の楽しみを与えてくれました。
情報としてお送りします。